現在の雇用形態がアルバイトの人は、正社員として働いている人の中に混ざって転職活動をすることになります。何かと不安を感じることが多いでしょう。しかし、アルバイトから正社員に転職することは不可能なことではありません。アルバイトから正社員へ転職する場合に押さえておくべきことを見て行きましょう。

アルバイトは職歴に含まれない

仕事を辞めてすぐに次の仕事が見つからなかったら、繋ぎとしてアルバイトをする人が多いです。その場合、履歴書を書くときにどう書けばいいのか迷うでしょう。アルバイトも履歴書の職歴の欄に書く人もいますが、基本的にアルバイトは職歴として扱われません。転職回数を数える上でも、アルバイトはカウントされないという点を押さえておきましょう。転職回数は正社員としての勤務先が変わったときにカウントするのが一般的です。

未経験者歓迎の求人を中心に応募しよう

中途採用においては即戦力が求められます。これまでアルバイトとしてしか働いたことのない人は、正社員として働いて来た人と渡り合うのは難しいでしょう。経験がないと応募すらできないこともあります。

そこで、アルバイトから正社員への転職を目指すには応募する求人選びが重要です。未経験者歓迎の求人に絞って応募してみると、採用される確率が上がります。

未経験者歓迎を謳って求人募集している企業では、中途採用ではあっても、それほど即戦力を期待してはいません。正社員経験のない人でも十分に勝算があります。転職サイトを利用して求人を探すときには、未経験者歓迎の正社員求人に絞って探してみましょう。

アピールの仕方が大事

アルバイトや職歴にはならないものの、アルバイトを通じて身に付けた能力は転職の際にアピールする材料になります。正社員として働いたことがない場合には、他にアピールできる点を探すのは難しいため、自分の強みを頭の中できちんと整理しておくことが大切です。

最近ではアルバイトでも、正社員と仕事の内容や責任の度合いが変わらないことも少なくありません。これまで携わって来た仕事について説明し、正社員として活躍できることを分かってもらえるようにアピールしましょう。自信がなさそうな素振りを見せてはいけません。

正社員の求人に応募してみて何度も不採用になった人や、手応えを感じることのなかった人も多いでしょう。その場合は、最初から正社員として採用される他にも正社員になる方法があります。

現在アルバイトとして働いている会社で正社員を目指す

現在アルバイトとして働いているなら、その職場で正社員になることができないかどうか模索してみましょう。職種や業種にもよりますが、アルバイトとしての働きぶりの良い人を正社員に登用してくれる会社は多いです。

全く別の職場で正社員として働く場合と比べて、現在の職場で正社員になる場合には環境の変化が小さくて済みます。正社員になった後のビジョンも描きやすいでしょう。

会社にとってみても、働きぶりの良いアルバイトの人に正社員になってもらうこと積極的な場合が多いです。ただ、アルバイトから正社員になった場合には、新卒で入社した人と比べて給料がやや低めなのが難点と言えます。それでもその後の頑張り次第では、管理職に就くなども可能です。

いったんアルバイトとして入ってから正社員への登用を目指す

現在働いているアルバイト先の業種が自分の就きたい仕事とは異なる人もいるでしょう。とりあえず次の仕事までの繋ぎとしてアルバイトをしているなら、それほど深く考えずに現在のアルバイトを決めた人も多いです。現在のアルバイト先で正社員への登用をあまり行っていない場合もあるでしょう。

その場合には、自分の就きたい業種の会社にまずアルバイトとして入りましょう。繋ぎとしてのアルバイトとは意味合いが異なるため、ある程度慎重に選ばなければなりません。

そして、その職場の中で正社員を目指します。最初から正社員の求人に応募して採用されるのが難しくても、アルバイトで採用されるのは比較的容易です。仕事ぶりが評価されれば、正社員に登用される道も開かれます。

飲食業や小売業などではアルバイトから正社員になる人が多いです。店長として活躍している人でも、元はアルバイトだったというケースが少なくありません。出版業などでも、非正規雇用から正社員になるケースがよく見られます。

アルバイトから正社員へ転職するのは未経験者歓迎の求人に絞って応募すると採用されやすいです。アルバイト経験しかなくても、責任を持って仕事に取り組むつもりだということをしっかりアピールしましょう。

それでもなかなか上手く行かない場合には、現在アルバイトをしている職場で正社員への登用を目指す方法もあります。別の職場に転職するよりも環境の変化が小さく、将来の自分のビジョンも描きやすいです。