転職サイトは[PROSEEK]役立つ求人情報が満載

転職お役立ち記事

給料の歩合制のメリットとデメリットについて

転職を検討していて中途採用の求人を探していると給料歩合制の求人を目にすることがあるでしょう。給料歩合制の求人は月給制などの固定給の求人と比べると、高収入が可能だと謳っている求人が多いです。しかし、歩合制は良いことばかりとは限りません。歩合制の仕事への転職を検討しているのであれば、歩合制のデメリットも把握しておくことが大切です。ここでは歩合制のメリットとデメリットについて解説していきます。

歩合制のメリット

歩合制のメリット

固定給とはまた違った給与形態の歩合制ですが、その歩合制給料にはどういったメリットがあるのでしょうか。仕組みとともに歩合制給料について詳しくまとめてみました。

歩合制の仕組み

給料歩合制の企業と雇用契約を結んで労働者として働く場合、固定給と歩合給を組み合わせた給料が支給されます。固定給部分は、仕事の成果に関係なく、一定額支給される部分です。歩合給部分だけが仕事の成果に応じて増減します。主に営業職などで導入されていることが多いです。主に契約件数に応じて歩合給が決まる場合と、契約金額の一定割合を歩合給として給料に加算する場合があります。そして、給料歩合制において、固定給部分はやや低めに設定されているのが、一般的です。

能力の高い人や頑張った人が多く稼げる

給料歩合制で働く場合のメリットは、頑張ったらその分だけ多く稼げることです。固定給で働いていると、必死で頑張って働いてももらえる給料はあまり変わりません。残業をすれば残業代が支給されますが、残業代は成果ではなく働いた時間を基準にしています。頑張って時間内に仕事を終わらせる人よりも、ダラダラと長く時間をかけて仕事をする人の方が給料が高くなる場合もあるくらいです。 これに対して給料歩合制なら、働いた時間ではなく成果を基準にして給料が決まります。時間をかけたかどうかは関係ありません。短時間で次々と仕事をこなせる人なら、それだけ多く稼げます。営業の場合も、契約を多く獲得できる人の給料が高くなる仕組みです。 固定給で働くサラリーマンの場合には、高収入になるには少しずつ昇給していかなければなりません。転職した場合には能力の高い人でも最初のうちはあまり高くない給料で我慢する必要があります。歩合制なら、転職して間もない時期から高い給料をもらうことが可能です。長く働いている先輩を追い越す人もいます。歩合制は実力本位の制度だと言えるでしょう。日本の労働市場で根強く残る年功序列型賃金制や終身雇用制に疑問を感じている人にも合っています。

自由度が高い

給料歩合制を導入している企業では、営業先を回った後に帰社せず自宅に直帰できるところが多いです。休憩なども、決められた時間にとるのではなく、自分の仕事の進み具合に合わせて自由にとれます。基本的に始業時間に出社していれば、自由に仕事を進められるのが歩合制で働く場合によく見られる特徴です。

歩合制のデメリット

歩合制給料のメリットについてみてきましたが、デメリットにはどういったものがあるのでしょうか。歩合制のデメリットについて解説していきます。

上手く成果を出せないときもある

歩合制のメリットは多いですが、いいことばかりではありません。歩合制の求人を見ていると、「直帰可能」や「年収1000万円も夢ではない」のように、歩合制のメリットだけを強調している求人が目立ちます。しかし、歩合制のメリットだけを鵜呑みにして転職すると失敗してしまうケースも多いです。 仕事は頑張ったからといって、必ずしも成果が出るとは限りません。かなり頑張ったつもりでも、成果を出せないこともあります。人よりも能力の高い人なら、歩合給で高収入を目指せますが、平凡な能力の人なら固定給の仕事の方が合っているかも知れません。 また、いくら能力の高い人でも、常に成果を出し続けていくことは難しいです。たまには上手くいかないこともあります。そして、歩合制だと普段よりも上手くいかず成果を出せなかった場合に、給料が極端に下がってしまうのです。つまり、歩合制は収入が安定しないことを意味します。十分な貯蓄があれば、たまにスランプに陥っても乗り切れますが、そうでない場合には生活に困ることもあるでしょう。歩合制の企業に転職するのであれば、ある程度お金を貯めてからにしておくのが望ましいです。仕事のスキルに関しても、人よりも確実に上だと自信を持てるようになってから、歩合制に挑戦することが無難でしょう。

業務委託や請負契約の求人が混ざっていることも

転職を検討している人の多くは、労働者として雇用されて社会保険などが完備している環境で働くことを望むでしょう。雇用契約を締結している労働者であれば、労働基準法に守られています。しかし、転職の求人を探していると、業務委託や請負契約の求人も混ざっていることがあります。完全歩合制の求人の場合には、その可能性が高いです。法律上、固定給部分のない完全歩合制で労働者を雇用することはできません。業務委託や請負契約の場合には、労働基準法が適用されず社会保険にも加入できないため注意しましょう。

まとめ

歩合制は高収入を目指せる反面で、収入が極端に低くなってしまうリスクも潜んでいます。自分の仕事のスキルのに自信があり、常に数字への意識が高い人でなければ、頑張ってもそれほど稼げない可能性もあります。それでも、自由度が高いことや、やる気が出やすいことなどのメリットに惹かれて、歩合制を導入している企業への転職を希望する人もいるでしょう。固定給と比べた場合のメリットとデメリットをしっかり把握した上で、転職活動に臨みましょう。