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どうやって渡す?退職届の描き方とその渡し方とは

転職のため現在勤務している会社を辞めようと決意したら、上司に退職届を出すことになります。なるべくトラブルを起こすことなく円満に退社したいのであれば、提出する時期や内容などに注意しなければなりません。ここでは退職届の書き方と渡し方について解説していきます。

退職届の書き方

退職届の書き方

退職届は横書きで書く場合もありますが、縦書きの書き方が一般的です。ボールペンか万年筆を使って手書きで書きます。ワードなどで作成して印刷するのはできるだけ避けましょう。用紙はA4またはB5の大きさのものを使うことが多いです。会社によっては退職届の様式が決まっている場合もあるため、前もって確認しておくのが望ましいでしょう。

特に様式が決まっていない場合には、左端の真ん中辺りに「退職届」と記載します。2行目に「私事、」と記載し、3行目から退職したい旨とその理由、退職日を明記するといった順番です。理由は「一身上の都合」と書くのが一般的な書き方で、具体的に記載する必要はありません。また、「退職いたします。」のように断定的な表現で書きましょう。

逆に退職届ではなく退職願の場合には、断定的な表現ではなく、断定的な表現ではなくお願いをするようなニュアンスの言い回しで書きます。この点が退職届と退職願の大きな違いです。そして、提出する日の日付と自分の所属部署、氏名をそれぞれ改行して記載します。氏名の後には捺印しておきましょう。認印で問題ありません。最後に会社名と肩書き付きで社長の名前を書きます。敬称は「殿」を用いるのが一般的です。

退職届を書き終えたら封筒に入れます。郵便番号欄の付いていない無地の白い封筒を用意しましょう。封筒の表側には退職届と記載し、裏側には所属部署と氏名を記載しておきます。封筒の大きさは用紙のサイズに合わせて選びましょう。A4の用紙なら長形3号、B5の用紙なら長形4号を使用します。いずれも3つ折りにして入れるとちょうどいいです。折らずに入れたい場合には、A4なら角形2号、B5なら角形3号を使います。

退職届はどのようにして渡すのがいいか

円満に退職するには、退職届を上司に提出するタイミングが重要です。また、それまでにやっておかなければならないこともいくつかあります。テレビドラマなどで、退職届を上司に出して即座に辞めるようなシーンを見たことのある人も多いでしょう。しかし、実際にはテレビドラマでよくあるような退職届の渡し方をすると円満退社は難しくなります。1人退職するということは、その人がこれまでやっていた仕事を誰かが引き継がなければなりません。欠員の補充も必要でしょう。そのため、退職日よりもある程度前倒しして退職届を提出します。

一般的には、退社日よりも1ヶ月以上前に退職届を提出するのが望ましいです。会社によっては就業規則で、退職届の提出時期に関して規定を設けているところもあります。その場合は、会社の就業規則に従いましょう。民法上は14日以上開けて退職の意思を伝えれば退職可能ですが、14日間で引き続きや欠員を埋めるのは難しいです。トラブルの原因になってしまう可能性があります。

退職しようという意思が固まったら、退職届を作成する前の段階で上司に相談をしておくのが望ましいです。何の前触れもなく突然退職届を提出されると、上司も困惑してしまいます。退職予定日の2ヶ月くらい前から上司に相談をしておきましょう。相談することで意思が変わることもあります。辞めないように説得されるケースも多いですが、既に転職先が決まっていると伝えれば了承してくれるでしょう。

相談した上で、上司も事情を把握して了承してくれた後は、退職届を作成して提出することになります。また、退職の意思がはっきりとは固まらず迷いが残る場合もあるでしょう。その場合は、退職届ではなく退職願を提出するという方法もあります。退職届は一度提出してしまえば撤回することはできませんが、退職願なら撤回可能です。転職先が具体的に決まっていない場合には、いくら辞めたいと思っていても退職願の方が無難でしょう。

退職届を作成し終わったら、タイミングを窺いながら手渡すことになります。上司が了承しているものの、退職届というのは渡しづらいものです。机の上に置いておけば受け取ってくれると思っている人もいるでしょう。しかし、確実に手渡すことが大切です。手渡しづらいとは言っても、机の上に置くというやり方では責任感が薄いという印象を与えてしまいます。また、手渡す相手は直属の上司です。直属の上司を通さず社長や人事担当者などに手渡すのは避けましょう。

退職届を手渡す具体的なタイミングとしては、午前中が望ましいです。朝一番なら、仕事を中断することなく手渡せます。朝一番のタイミングを逃してしまったら、お昼休みに入る少し前でもいいでしょう。タイミングを見計らうのが苦手な場合には、前もって上司に連絡しておくと渡しやすいです。

まとめ

円満に退職するには、不手際がないように退職届を提出することが大切です。辞める会社だということでいい加減に考えてしまう人もいるかも知れません。しかし、円満に退社しないと後味の悪い思いをしてしまうことになるでしょう。転職後に今まで働いていた会社と顧客や取引先として関わる可能性もあります。なるべく波風を立てずに退職するのが望ましいです。