転職活動をするにあたり、中途採用の場合、学歴は内定の有無に影響するのでしょうか。どうやら必ずしも大卒である必要はないことがわかりました。その理由と対策についてお伝えします。

学歴が最優先されるのは、中途採用ではなく新卒採用だと言われています。新卒採用では、アピールの場が、自己PRしかないことなどから、資格と同様の位置で学歴が重要視されてしまいます。新しいまっさらな布のような個性のない新卒者の場合、学歴が重視される可能性が高いです。 転職において、中途採用者の場合でも学歴を重視する企業ももちろんあります。

• 大卒以上を求める企業44パーセント
• 六大学卒以上を求める企業7パーセント
• 大学院卒以上を求める企業0.5パーセント

このように大卒を求める企業とそうでない企業は、大体半分ずつになりそうです。中途採用において学歴を重視する理由は、地頭力をまだ重視している傾向があるようです。 地頭力とは知的好奇心、論理的思考、直観力がメインだと言われています。逆にいえば、これらの地頭力を履歴書や面接でアピールすれば、大卒並みの地頭力があると判断されることになります。では、大卒を重視する会社とそうでない会社の違いを見ていきましょう。

業種によって違う求める人材

キャリアがあっても、大卒のほうがいいという業種があります。

• 総合商社
• 金融・保険
• コンサルティング
• 教育 など

これに対して、学歴に対して寛容な業種はこちらです。

• 旅行業
• 小売業
• IT・クリエイティブ業
• 物流・運輸
• 建設業 など

学歴重視の業種よりも、そうでない業種に応募したほうが学歴がない方にとっては、有利になることがわかりますね。学歴はあればいいだけであり、マストではないようです。

投資家では、投資先企業を選ぶ時、2つの選択肢があるそうです。

• あったらいいねを追求している企業（人々の生活をより豊かにしていくもの）
• ハイリスクハイリターン
• 無くては困るものを追求している企業（人々の生活に密着しているアイテムを商品としている）
• ローリスク

どちらも投資家にとれば、悩ましい投資先ではあります。ですが、リスクを考えた時、ハイリスクハイリターンよりも、ローリスクでリスクヘッジをする投資家が多いのです。 転職についても同じです。学歴はあったほうがいいねであり、マストではありません。マストな部分が中途採用においては重視されます。ではマストな部分とは一体何なのでしょうか。

経験だけでは何かが足りない？

学歴、前職での経験の2つは、転職活動において重要な要素ではあります。ですが、これにプラスしてこちらを重視することも必要です。

前職などの経験により培った、企業のこれからを読み解き実践出来る力

地頭力の直感部分にも含まれそうですね。企業は中途採用をするにあたり、その人が何をしてきたのかという事よりも、これから自社にとってどんな戦力になってくれるのかを、中途採用者により期待しています。ですから、学歴がなくても、自分がその企業にとってどんな戦力になるのかを、中長期的な面までアピールできれば採用される可能性も高くなるというわけです。いくら高学歴でも、それをふりかざすだけでは何のメリットもなくないことになりますね。ですから、学歴がないからといって、転職に対して悲観的になる必要は全くないということになります。

転職において、中途採用は学歴よりも実績や経験を通じて、何をしてくれるのかという点が重視されることが分かりました。つまり、学歴よりも実績による実践力が重視されるんですね。確かに高学歴で10年間職につかずにいた人よりも、高卒で10年間みっちり仕事をされてきた人のほうが、就職活動においては説得力があるでしょう。 ですが、その大卒者の人が、その企業で自分はこんなことが出来るとアピールし、高卒の人は何一つアピールできなかったとすれば、企業としては大卒者について、地頭力があると判定するのではないでしょうか。ここでは、実績をアピールする方法をお伝えします。

表彰された、1位になったなど、社内コンペでの高評価をアピールする

自分はこんなことをしてきたと、詳細にまとめることよりも、表彰された、社内で1位になったなど簡単に言えるものがあれば、その一言で十分実績アピールになります。たとえ、受賞できなかったとしても、毎年参加してきた、その参加内容はこのようなものですなどでアピールしていくのも1つです。このことによって、企業はその人のスキルの高さだけでなく、積極性、責任感、追求心、知的好奇心なども評価してくれるはずです。

副業も実績としてアピール

副業も実績の1部としてアピールすることは出来ます。副業をアピールすることは、その人のバイタリティー、向上心、知的好奇心などが評価されるからです。ただ、入社後は副業はやめると伝えたほうがよいでしょう。副業を禁止している企業もあるので好都合だといえます。副業をアピールすることに迷った場合、あらかじめ質問事項で、副業の可否について問い合わせしておくのも1つの策ですね。副業に寛容な会社なら、副業もアピールしていくべきでしょう。

学歴があっても、なくても実際に自分が何をしたいのか、何ができるのかをアピールできなければ本末転倒になることが分かりました。学歴の無い場合はほんの少しハンデがあるくらいに思って、自己PRで十分なアピールをしていくことでカバーできますので、あきらめずに企業研究に励んでいきましょう。