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20代の転職(SE・ アプリ開発担当)

キャリアアップ&チェンジで天職発見! 池永信吾(仮名/男性28歳)
大手SIerの業務系SE(22〜27歳) > 
IT会社の社内SE 兼 アプリ開発担当(27〜28歳)
自分は歯車なのか!?

前職はSIerで、主に業務系の開発を担当していました。もっとも多く携わった分野は、証券会社の基幹システムの構築やカスタマイズ、保守メンテナンスです。所属していた会社自体は、一度でも業界に携わったことがある方なら、おそらく名前を聞けば分かるという一部上場のSIer。転機は5年目。不注意から事故を起こし入院することに。一週間ほどの入院で済んだのですが、仕事に穴を開けて申し訳ないという気持ちで出社。ところが、現場はキレイに回っているんです(笑)。。

五年間、自分なりに一生懸命やってきたつもりでしたが、自分の影響力ってそんなもんかと。一歩ひいてよく見ると、なるほど、すべての人材が技術という軸で“交換可能”なんですよね。もちろん、自分もその一人です。直感的に「まずい」と思いました。ちょうど、世間では大規模リストラのニュースが立て続けに流れていた時期でもあり、やっぱり自分を確立して“必要とされる環境”に身を置かないとやばいかなぁと。

そこで続けて技術を磨くという選択肢ももちろんありましたが、経験12年を超える先輩が自分と同じ仕事をしていたりするのを目の当たりにして、いずれ自分がそうならないとは限らないと思いました。27歳。モノづくりが好きですから技術者という軸はブレないにしても、じゃあ具体的に何が作りたいのかと問われれば分からず。店で手に取れるような製品の開発者か、またはユーザー系の社内SEか……。とりあえず、いま世の中にはどんな仕事があるのかぐらいの気持ちで転職サイトを見ながら考えることにしました。

いろいろな求人がある!

求人を見るのは楽しかったです。同じ開発言語を使っても、基幹システムからスマホ開発まで、いろいろあるんだなぁというのが率直な感想で。新卒の頃と比べればWebやスマホ分野に勢いがあるからなのか、求人数も多く華やかな印象を受けましたし、その華やかさが自分の将来の可能性のように思えました。

そんななかで目に留まったのが、モバイルコンテンツ制作を手がけるIT会社。芸能人やアイドル、人気アニメのキャラクターなどを使ったスマホアプリやWebコンテンツを作っている、規模150名ほどの会社です。知っている芸能人が求人の写真に使われていたというのもあり(笑)、早速チェック。募集は社内SEでした。応募資格の欄を確認すると、業界経験不問・開発経験があればよし、という文言。現職と共通して使えそうな技術などを洗い出してエントリーしてみました。

いきなり代表面接でした。面接というより打ち合わせという感じで。今後、会社がどうなっていきたいか。そのためにどういう人材が必要か。もしうちに来てくれるなら、どういうことを任せていきたいか。逆にこんな部分で苦労をかけるかもしれない。非常に熱い語り口で、そんな話をしていただきました。手がけているサービスも「めちゃくちゃ面白そう!」と思いましたし、一緒にがんばろうというお言葉もいただいたのですが、任せられる範囲が思っていたより多かったのでちょっと待ってほしいと答えました。

面接の帰り道……。

結果、大げさかもしれませんが、命からがら逃げ帰った―― そういう印象がピッタリかなと思います。企業側に比べて自分があまりにも準備ができていなかった。歯車はいやだと感じながら、一方で歯車ってラクじゃん、とどこか甘えている自分が居たのかもしれません。また、非常に失礼なことですが、一回目の面接ということで面接の練習だと考えていた部分もあります。ただ、これでスイッチが入りました。もう面白そうと感じてしまったのですから、あとは自分次第。

お話を伺って思ったのは、自分が思い描いていた社内SEとはちょっと違っていたということ。社内の管理システムのカスタマイズや保守、インフラ整備ぐらいの想像をしていたのですが、それは求められていることの半分で、もう半分、Webコンテンツ作りやアプリ開発の分野のスキルが圧倒的に不足していることが分かりました。

面接の帰り道、外からでしたが代表に連絡を取りました。「ぜひ一緒に働きたい」ということと、もし採用なら、入ってすぐに戦力としてカウントしてほしいので、いまから真っ先に覚えておいたほうがいい技術を教えてほしい。そんな話をしました。代表から伺った技術は名前こそ知っていましたがまったく経験のないものだったこともあり、退職までの間、死に物狂いで学びました。仕事をしながらだったのでなかなか大変だったのですが、積み上げている感覚が楽しかったことを覚えています。

入社後から現在。

入社当初は業務外のことで、色々つまずいてご迷惑をかけてしまいました(笑)。たとえば前職では社内に普通にあったもの、ツールや設備が、ここにはない。単に前職の仕事環境が恵まれすぎていたんですよね。戸惑いましたが、ないツールは作ればいいし、それもまた面白いと気持ちを切り替えて。社内のシステム環境を構築しながら、徐々に業務範囲を広げていき、半年で自身のユニットも持たせてもらえました。

現在は、ある程度、軌道に乗ってきた業務系システム運用と平行して、自社で手がけているSNSゲームアプリの開発にも携わっています。ユーザーさんの反応がダイレクトに感じられるという部分がとにかく面白い。たとえば、ユーザーさんが求めているものに優先順位をつけて順次実現していくのですが、ほんの小さな仕様変更でもビックリするぐらい反応があったりします。いい反応もわるい反応も、ときにはお叱りもありますが、使っている方々の反応がある、それが目に見えるということ自体が前職ではそれほどなかったことですので新鮮で楽しいです。

また「Webサービスに国境はない!」ということで、今後は海外にも事業を展開する計画です。ゆくゆくは拠点を構えるかも知れない。そんな話も飛び出しています。せっかくだからみんなで、英語や現地の言葉を覚えてみようということになりました。しかも一番覚えのいい人がプロジェクトの陣頭指揮を執るみたいな一風変わった企画です。「そんなんでいいのか!?」と思いつつ、このノリ、嫌いじゃないです(笑)。こういうのも会社の文化なんでしょうね。

池永氏 を採用した企業の声 (代表取締役社長)

■取材者■採用担当

彼を採用した理由を教えてください
一番の理由は彼のキャラというか、自身の見せ方です。たとえば数いる候補者のなかで、彼のアピールがもっとも自慢っぽくなかった。面接はアピール不足でもいけないし、アピール過多でもいけない。バランスがいいと思いました。「とぼけている」という表現がピッタリかもしれません。じつはいままで当社は、大手企業の出身者を敬遠していました。理由は私自身に、ある種の先入観があったからです。どういう先入観かはあえて言いませんけれど(笑)。それを間違いだと気づかせてくれたのが彼です。
決め手を具体的に言うと?
当社は大きな組織ではないので、どうしても社内の人間と馴染むのかという視点で人を見ます。アピールしなきゃという想いはもちろんいいのですが、その場で相手が求めていないことはすべて、間違ったアウトプットです。たとえば、自分が話しているとき相手が退屈そうにしていれば、その話題に興味がないわけで飛ばして次に行ったほうがいいという判断が成り立ちます。普段の生活ならきっと自然にしていることなのに、仕事になると、途端にそれを確認する余裕を失う方が多い。そんななか、「普段どおり」を実践できた彼を見て、社内でもすんなり溶け込めるだろうなと感じました。
彼の転職は成功ですか?
うちにとっては間違いなく成功だと思っています。たとえば、システムや社内の仕組みなどに、なにかうまくいかないことがあったとして「じゃ何がそれを塞き止めているか?」というボトルネックを見つけるのが異常に早い。彼がうちの会社を見て「足りない」と思えるのは、足りている状態を知っているから。つまり、理想から逆算して物事を考えられるというスキルを持っているということです。新しい観点は組織の活性化に必要不可欠ですので、非常に頼もしい。肝心の本人の胸のうちは分かりませんが(笑)、この転職が成功だったと思えるように、より一層努力を続けてほしいと思います。

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