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20代の転職(フリーター・ルート営業・コンサルティング営業)

キャリアアップで転職発見!   小野司(仮名/男性28歳)
フリーター > 
精密機器のルート営業 > 
コンサルティング営業
20代の前半はゲーム三昧

大学卒業後はフリーターをしていました。一番長続きしたのは工場のアルバイトで、とにかく定時に帰るのが目標。早く帰りたくてずっと壁にかかっている時計を見ていた記憶があります(笑)。家に帰ったからといって、とくにやることもなくゲーム三昧。ただ、心のどこかで「このままじゃまずい」という焦りはあって。だからなのか、そのときの彼女とよく喧嘩をしていました。イライラしてたんでしょうね。

「いい年して親のスネだけはかじられん」と一念発起。……でもぜんぜんダメでした(笑)。いろいろな求人を見てこまめに応募をするのですが、職務経歴書に書くことはないし、だからなのか書類が通らないし、面談では緊張するし。何十社受けたかわかりませんが、それでも何とか、精密機器の商社にルート営業で入社。もちろんまったくの未経験です。工場時代に扱っていた機器を使用していたので親近感が湧いたという部分もあったのですが、それよりも当時は「スーツを着て働くってどんなかんじだろう」という興味のほうが強かったですね。24歳のときです。

敬語もイチからだったし、名刺の渡し方も良く分からなかったから、すべてが新鮮でした。 入ってから気づいたのですが、いわゆる昔ながらの会社で雰囲気は超アットホーム。何の経験もない自分にも懇切丁寧に仕事のイロハを教えてくれました。業務は、取引先の会社や工場にお邪魔して「必要な設備・モノがないか」をお聞きするという仕事。大体は「これを明後日までに何とかしてくれ」みたいな突発的な依頼でしたけど。根が単純なのか、解決後、「ありがとうね」とか言われるといつも舞い上がっていました(笑)。

変わりはじめた瞬間

そんな職場環境にはほとんど不満がなかったのですが、一点、モノが決まっていて製品カタログを見て注文するという“仕組み”のほうに疑問がありました。やっぱりお客様とは、通ううちに仲良くなって話も弾みますよね。そのなかで、ウチの製品では解決できなさそうな話題があがるのが本当につらい。お客様は、カタログの中から注文するしかないわけです。考えすぎて、ふと「オレって自動販売機に似てないか?」と感じたことがあります。

社内に戻ってその製品を扱えるかを上司に聞いてみるも、やっぱりダメで。当時はよく思いあまって、高校時代の知り合いに連絡。他社の製品を調達するような無茶もしました。ウチに使ってくれたかもしれない予算を、全然関係ない会社に割かれるわけで一円のトクにもならなかったんですが、お客様が喜んでくれるんで、まぁヨシと(笑)。

そういうのがうまい人はいるんでしょうけど、当時はビジネスがどこまで踏み込むかすらよく分かっていなかったので、とにかくお客様のお役に立ちたかった。シンプルに役に立ちたいのに、ウチのある商品内で何とかしなきゃならないのって変だと思ったんです。当時は転職という選択肢は思いつかず「だったら起業しかないだろう」という無謀なことも真剣に考えました。

2度目の転職

26歳。カネなし・コネなしで起業に悩んでいたとき、知り合いに「まずコンサル会社で、修行したら?」と言われ、はじめてそういう会社があるんだと知りました。モノを売るだけじゃなくて解決法を模索し、提案する。とくに、着地が自社の商品じゃなくていい、というのは僕自身が腑に落ちます。納得したものは提案もしやすいかもと思ってからは、「コンサルティング」というキーワードで会社を探し始めました。

今思えば、そのときがはじめて、転職らしい転職だったと思います。自分の強みってなんだ? オレ若すぎない? そもそも続くのか? いろいろなことを悩みました。でも最終的に、自信を持て、いける! と半ば勢いで。そんな、やや不安定な転職活動のなか「これは!」と思う会社を発見。経営コンサルの会社です。そこの求人に書いてあった『絶対、お客様の役に立ってみせる』という、他社とはちょっと違うアグレッシブな理念に惹かれたんですね。たぶん同じことを考えていたから。

もちろん、面談ではそこをプッシュ。結果「ポテンシャル枠」というよく分からない枠でしたけれど、何とか採用されました。10人と規模が小さいので、何もかもがそろっているわけではなく組織としても未成熟。ただ自分が10分の1を担っていると思うと、なかなか誇らしげな気持ちにもなれます。外では売上向上という経営のコアをお手伝いする一方、社内では経営がどういうものかを身近に感じられる。起業が夢のボクにとっては、ある意味願ってもない仕事ですね。ただ現在、一番年下ということもあって、いじられる日々。正直、早く後輩がほしい(笑)

振り返って

いくつかの案件を抱えていて、ありがたいことに忙しいです。一応、お客様とは「ここまでいけばとりあえずOK」みたいな解決目標を設定するのですが、売上がいくらあっても困らないお客様にとっては、そんな目標あってないようなもので(笑)。23歳の頃、あれほど早く過ぎてほしかった時間が、今では1分1秒が惜しいとすら思ってしまうようになってしまいました。そう思うと、コンサルティング会社って入社前はおしゃれなイメージがあったけど、実はけっこう泥臭いんだなという印象。でも今のほうが性格に合ってる。シックリきます。

振り返ると、たぶん「出遅れたな」と感じていたから、どっかで勝負をかけなきゃいけないと感じていて。とにかくがむしゃらだったんだと思います。今もまだ28歳。すべてが分かっているわけではないので偉そうなことはいえないけど、そんなある意味グダグダの20代前半を過ごしているから、今ふんばれるのかなと。良い方向で考えれば、そんな時期も必要だったのかもしれませんね。

ちょっと後ろ向きかもしれませんが、キツイ場面があっても自分の中で「逃げない理由」が多いほうがいいということでしょうか。あと、開き直りも大切な気がします。「今」はあくまで、たまたまそうなっただけで。その良し悪しは本人が、どっちに思いたいかによるのかなと感じています。自分が「オッケー!」と思えば、きっとオッケーなんです(笑)。

小路氏を採用した企業の声(代表取締役)

■取材者■採用担当

彼は代表から見てどんな人物ですか?
社内の人気者ですね。スタッフ全員にかわいがられています。見た感じが、悩むような人物には見えないので「意外といろいろ考えてたんだな」と驚いた次第(笑)。彼の良さは、その素直さ。伸びしろという点においては、社内の誰よりも多いはずです。それにしても……、昔の彼女とは一体どうなったんでしょうか(笑)。
彼の転職は成功ですか?
独立成功者の多い業界でもあるので、彼の夢を考えると、悪くない選択肢だと思います。ときおり見せる瑞々しい感性にハッとさせられることもありますが、彼もわかっているように、まだまだ経験不足は否めません。すべてはこれからですね。
最後に一言お願いします。
独立のチャンスだと感じたら、見切り発車でいいので、機会のほうに自分を合わせてほしいと思います。ただそのとき、私に一言、相談は必須です(笑)。いまは、目の前で起きることをすべて飲み込むつもりで、がんばってほしい。絶対、あとで役に立ちますから。

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