第52回：自分の感受性を受け入れよう。〜後編〜

あの震災以後、
なにか、ずっと心が痛んだままだなぁ。。
やる気が出ないんだよなぁ。。

という声を多く聴きます。

それは、その通りで良いのです。

今までに感じたことのない、共同体感覚。

福島の人たちの痛みを思うと、自分も痛むなぁ。
自分だったら、こんな時、なんとかしてほしいよなぁ。
だから、安全安心なところで生きているこちらから何かしたい。
でも、何もできることが無いなぁ。。。

みなさん、誰かのためにどうにかしよう。
そう思ったはずです。

その時、感じたすべての感情はあなたのものです。

良い感情も、無力感も、すべてあなたです。
偽善と無念もあなたのものです。

今まで生きてきて感じなかったその感情は、
自分を知る上で、自分をつくる上で、
とても重要なものになります。

受け入れましょう。

善悪や、常識、非常識を超えたところで、
すべての自分の感情を受け入れてください。

どう感じて、どう動くかは、すべてあなたの自己責任です。

だから、あなたはあなたでいられる。

今を生きることの大切さを知ります。
よっしゃ！やるぞ！と熱くなることもあります。
未来のことを真剣に考えて怖くもなります。
命の有り難さに心から気付いています。

どれも「あなた」であり「わたし」です。

自分の感受性を信じましょう。

震災前と変わりがない人も、
震災後で大きく変わった人も。

自分の感受性を受け入れましょう。

最後に、茨木のり子さんの詩を置いておきます。

みなさん、今を感じて、今を生きましょう。

みなさんの健康と健闘を心より祈っております。

闇から光は生まれます。

今を生きましょう。

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ココロ熱くお待ちしております！！

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが　ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

〜〜 茨木のり子　「自分の感受性くらい」より 〜〜

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