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キャリアデザイン発想法(生き方ルールブック)

5 人生の将来展望を描く


5.5 ホンネとタテマエ

(1)意外と気がついていないホンネ

 ホンネとはいったいなんでしょうか。ある辞書には「口に出しては言わない(言うことがはばかられる)本心」とあります。「口に出しては言わない」ということは頭や心の中にはそれ(ホンネ)があるということです。「それ」は本心、正直な気持ち、自分の気持ちに沿った考えなどを意味します。
 しかし「言わない」「言うことがはばかられる」ということですから、言ってしまうと誰かに迷惑をかけたり、誰かを傷つけたり、誰かを混乱させたりと、何か他人に対して悪い影響を及ぼしてしまうというような意味になります。
 つまり、他人に悪い影響を及ぼしたくないという考えが先に来るような生き方をしている人は、ほとんどホンネを口に出す機会はなくなってしまいます。人間は言葉で考える動物ですから、ほとんどホンネに関わる言葉を使うことがないと、やがてホンネを頭の中で確認する機会すら失われていってしまいます。そして、その内に、自分のホンネが何なのか、自覚できなくなってしまうのです。自分の場合はどうか、自問自答してください。
 また心理学に「準拠集団」という考え方があり、自分の基本的考え、思想に近い他者(単数でも複数でも)のことを言います。私たちはこの準拠集団の言うことに敏感で、彼(彼ら)がそう言うのだからそれが正しいのだろうとか、そう考えるべきだと受け止めてしまうのです。つまり自分の考えや思想の形成に非常に影響力の強い集団だということです。
 自分にとって影響力の強い準拠集団があると、やがてその考え、思想が自分固有のものなのか、準拠集団から影響を受けて形成されたものなのかが、自分で区別できなくなってしまいます。つまり、ある正直な気持ちや本心(つまりホンネ)が自分固有のホンネなのか、準拠集団のホンネなのかが分からなくなってしまうということです。
 このように、今日においては、自分のホンネに気づくということ自体が困難になっているということを、まず正しく認識する必要があるでしょう。

(2)タテマエは表向きの顔

 逆にタテマエを辞書で引くと「表向きの基本的考え」のような説明があります。つまり「表と裏」ということが大事な話になってくるわけです。よくホンネとタテマエのように両者を対比することがありますが、タテマエを表向きの顔だとすると、ホンネというのは表に出すことがはばかられる裏の顔ということになります。
 タテマエとは、人が皆ホンネを表に出してしまっては人間関係がギクシャクしてしまうので、社会生活を穏便に過ごすためには、皆が差し障りのない表の顔で生きた方が良いでしょうということで重宝がられているのです。
 こうして表の顔だけで生きていると、やがて自分にどのような裏の顔があったのか(つまりどんなホンネを持っていたのか)が、自分でも気がつかなくなってしまうのです。こうなると結構怖い話です。
 人間には基本的に社会生活を営むに当たって裏と表があります。まさにホンネとタテマエです。なかでもホンネがあって初めてその人に影の部分が形成され、それがその人の奥行き、深みとなって、人生にふくらみが出てくるのです。
 ところがタテマエという表の顔しか持っていないと、その人は陰影のない、薄っぺらな人間にしかなり得ません。ですから皆さんには自分のホンネに気づいていただき、少しでも人生に厚みを持たせてほしいのです。

(3)キャリアデザインはホンネをベースに考える

 キャリアデザインとは言葉を変えると自分のこれからのキャリアに厚みを持たせようということです。自分がさらに成長すると同時に、これから先、さまざまなことが起こっても、それに翻弄されることなく、しっかりと自分の足で歩いて行けるだけの厚みと強さを形成するためのプランがキャリアプランなのです。
 そのためには日頃あまり意識することのない、いろいろな事柄における自分のホンネ(正直な気持ちや本心)を確認するとともに、いつもホンネで生きるわけにはいかないけれど、それでもときどきホンネとタテマエのギャップに悩むようなことがあって初めて人生に奥行きとふくらみが出てくるということを噛みしめてください。

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