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キャリアデザイン発想法(生き方ルールブック)

5 人生の将来展望を描く


5.4 目標とビジョンの違い

 前回の遡り発想の説明の時に、文中で目標とビジョンをほぼ同じような概念として使用しました。しかし今回はこの両者は似て非なるものであることをしっかりと理解してもらいたいと思います。

(1)目標は期限と到達点が明示されているもの

 目標は文字通り目標として設定したものを、その通りに達成することに意味があります。試験で100点をとるという目標を設定したら、100点をとって目標達成です。99点でも目標達成ではありません。
 また英語と国語で100点をとるという目標を設定したら、英語は100点だったけれど国語は98点では目標を達成したことにはなりません。
 さらに英語は年内に、国語は来年までに100点をとるという目標の場合、期限と点数の両方を全て充たしてはじめて目標達成となります。
 このように本来の目標は期限と到達点の両者が明示されたものです。このことを別な言い方をすると、目標は達成できたかどうかが客観的に評価できるものと言っても良いでしょう。達成できたかどうかが評価できないものは、目標と言うよりも希望のようなものになってしまいます。
 例えば「3年以内に社会でも通用する専門家になる」のように、一見目標のような表現をときどき目にしますが、これは目標ではありません。3年以内という期限は切られていますが、達成できたのかどうかを客観的に評価することが出来ません。どうなったら社会で通用する専門家なのかということが不明確だからです。
 これが「3年以内に社会でも通用する専門家になるために中小企業診断士の資格を取る」ならば立派な目標です。3年以内という期限と、資格を取れたか取れなかったかという評価基準が明確なので、これは目標の条件を充たしています。
 目標設定で難しいのは、この「評価基準」に関わる表現です。一般的に目標設定のとき「専門性を高める」「レベルアップを図る」「仕事の中身を充実させる」のような表現を使ってしまいがちですが、このような表現をしている限り、それは目標ではありません。たんなる希望です。そこのところをよく理解して今後の目標を設定(表現)してください。

(2)ビジョンは目標にあらず

 それに対してビジョンは目標ではありません。ビジョンは「達成する」というよりも「実現へ向けて自分を動機づけていく」媒介であると考えたほうが良いでしょう。極論すればビジョンは達成できても出来なくてもどちらでもよいのです。
 逆にビジョンは次の2つの条件を充たすことの方が重要です。
 1つは自分にとっての魅力です。
 そのビジョンが何となく常識的で、どこにでもありそうで、誰もが言いそうなものであり、自分として余り魅力を感じないならば、もうそのビジョンに自分が動機づけられることはありません。そうではなく、しばらくの期間、このビジョンを追及するのが面白くて仕方がないというような魅力にあふれたものがビジョンなのです。
 2つめは「視覚的にイメージできる」です。
 そのビジョンのことを考えると、自分の将来の姿が頭の中に浮かんでくる、こうなったらそのビジョンは本物です。いくらビジョンを眺めていても、頭の中に何の将来像も浮かんでこないようならば、そのビジョンはまだまだ抽象的です。もう少し具体化しましょう。

(3)はじめにビジョンを描き、次に遡り発想で目標を設定する

 キャリアデザインに当たっては、まず2つの条件を充たした期限付きのビジョンを描き出し、次に、その期限から1年ずつ遡って、期限を明示すると同時に、評価可能な到達点として途中の目標を設定するのが良いでしょう。そしてこれらを時間の流れの上に並べなおし、それを「計画(キャリアプラン)」とすればよいのです。
 これらの条件を充たしたビジョン、目標によりデザインされたキャリアならば、まず自分にとっても魅力的だし、その途中過程も、確実に進んでいるかどうかが客観的に評価できるので、計画のマネジメントがやりやすくなります。キャリアデザインを、このようなビジョン−目標−計画の流れの中で考えてみてください。

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