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転職サイトPROSEEK > 転職コラム > キャリアデザイン発想法 > 5.3 積上げ発想と遡り発想

キャリアデザイン発想法(生き方ルールブック)

5 人生の将来展望を描く


5.3 積上げ発想と遡り発想

(1)日常の発想は積み上げ発想

 私たちがものを考えるときは、一般的には現在から将来に向かって、時間の流れに沿って考えて行きます。例えば3年後の目標を達成しようとした場合、普通はまず来年どうするか、次に再来年どうするか、そして3年後にどのようにして当初の目標を達成するかというように考えます。つまり現在から将来に向かって、今年、来年、再来年と時間を積み重ねて考えて行きます。これを積み上げ発想と言います。
 また「3年後の目標」も積み上げ発想的には、まず来年の目標があり、それが達成されたとして2年後の目標が設定され、その次に3年後の目標が設定されます。これも積み上げ発想です。
 このように、私たちはごく自然に積み上げ発想を日常の発想として採用しています。それは、ひとえに時間の流れが現在から将来に向かって流れているので、その流れに沿って考えた方が考えやすいからです。

(2)積み上げ発想は現状延長発想になりやすい

 このような、私たちにとって当たり前の積み上げ発想には1つの思考の罠があります。それは現状延長発想になりやすいということです。現状延長発想とは、今のまま物事が進むとしてとか、物事はおよそこんなものだというような、いわゆる常識に囚われやすい発想です。
 現状延長発想では大胆な変革や大きな成長のような発想は出てきません。せいぜいちょっとした改善や小さな成長程度の発想しか出てきません。

(3)遡り発想はブレイクスルー発想

 それに対して遡り発想は、はじめに将来の到達点、例えば積み上げ発想では出てこないようなや大きな目標や将来のビジョン(こうありたい姿)を一気に設定し、それを達成するためには時間軸を遡りながら途中の通過点を考えるという発想です。
 例えば5年後のビジョンを先に設定し、次に5年後にそのビジョンを実現するためには4年後はどんな状態を通過していなければならないのかを4年後の目標として設定します。さらに遡って、それならば3年後はどこを通過するのか(3年後の目標設定)、さらに遡って2年後はどこを通過するのか(2年後の目標設定)という具合に、5年後のビジョンを起点にして、時間軸を遡りながら4年後、3年後、2年後というように中間の通過地点を設定していく発想法です。
 この発想ですと、はじめに最終到達点(例えばビジョン)が設定されているので、途中の目標も現状延長で考えるのではなく、あくまでもビジョンを達成するためにはどうするのかという発想に集中することが出来ます。逆に言えば、現在にあまり縛られることなく将来の到達点を設定し、同じく現在に余り縛られることなく本来やるべきことを考えることが出来るというメリットがあります。つまり遡り発想は現状の呪縛から解き放たれ、現状をブレイクスルーするためには不可欠な発想なのです。

(4)キャリアデザインは遡り発想で

 キャリアデザインも本来はこの遡り発想で考えるべきものです。そうでないと将来のビジョンや目標が現在の常識から抜け出すことが出来ず、あまり(現実性はあるかもしれないけれど)魅力のないものしか描くことが出来なくなってしまいます。また途中の中間目標の設定も、現状延長発想では現在の自分の力の限界を突破することが出来なくなってしまいます。これでは自分の大きな飛躍や成長を考えることは出来ません。
 あくまでも自分の欲求や価値観をベースに将来のビジョンや大目標を設定し、そこに至る道筋を遡り発想で描いてこそ自分のビジョンを実現することが可能になるのです。
 キャリアデザインが自分の職業上の夢やビジョンを描き出し、それを実現することに意義があるならば、これはもう遡り発想で考えるしか仕方がありません。
 私たちは普段から積み上げ発想や現状延長発想に慣れすぎていますから、かなり意識的に発想法を変えないと遡り発想でものを考えるのは困難です。またこの発想には慣れが必要です。是非、いろいろな機会を捉えて、このことは積み上げ発想だとこうなるけれど、遡り発想だとどうなるだろうか、のように考える習慣を身につけてください。

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