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キャリアデザイン発想法(生き方ルールブック)

3 自分を取り巻く環境の分析


3.5 環境の機会と脅威

(1)SWOT分析

 本章の最後は、具体的な環境分析の手法をご紹介しましょう。
 企業の経営戦略を立案する時に用いられる手法にSWOT分析という手法があります。
SWOTの4文字はそれぞれ次の英語の頭文字です。
 S=Strong Point(強み)
 W=Weak Point(弱み)
 O=Opportunity(機会)
 T=Threat(脅威)
 SとWは自社の経営資源を分析し、そこから自社の強み、弱みを明らかにするということを意味します。
 一方OとTは自社を取り巻く環境を分析し、それが自社にとって機会(チャンス)か脅威(ピンチ)かを、明らかにします。
 このような発想は個人がこれからの人生の課題を見つけようとするときにも有効です。
 第2章で考えてきたような自己分析結果から、自分のこれからの強みと弱みを導き出せば、それでSとWが明らかになります。
 その上で、第3章で考えてきたことを参考に自分がこれからどのような環境の中で生きていくのか、そのうちの何が自分にとって機会となるか、脅威となるかを導き出せば、それがOとTを明らかにしたことになります。
 そしてSWOT分析とは、こうして明らかになったS、WとO、Tをそれぞれすり合わせることにより、
S×O(機会に乗じて自分の強みを生かす強気な攻めの戦略)
S×T(環境の脅威を自分の強みで乗り切る前向き発想の戦略)
W×O(自分の弱みを環境の機会で補う補助的な戦略)
W×T(自分の弱みと環境の脅威が重なり、自分が致命傷を受けないような守りの戦略)
を考えるための手法なのです。
 この発想は企業経営だけでなく、個人が自分のキャリア戦略を考える場合もまったく応用可能な考え方です。

(2)機会も脅威も相対的なもの

 2−7でも、強みと弱みは相対的なものだと述べました。まったく同様に環境の機会も脅威も絶対的なものではなく相対的なものです。
 マスコミを通じて「高齢化社会は脅威だ」「グローバル経済は機会だ」のような言葉が使われますが、これはあくまでも一般的な認識のレベルであって、誰にでも当てはまる環境の評価結果ではありません。是非、自分で考え、評価するようにしてください。
 特に自分の強み、弱みをどのように分析、認識したかによって、この環境に対する相対的な評価の仕方がずいぶんと変わります。
 例えば自分はITに強いと考えれば、情報化の進展は相対的に機会に見えるでしょう。
 逆に自分はITに弱いと考えれば、情報化の進展は脅威に感じるでしょう。
 そして、自分がそれを機会だとみなせは攻めの対応が考えられますし、脅威だとみなせば守りの対応が考えられます。
 人は一般的に自己分析をすると自分の弱みがよく見えてきます。それは自分の成長を促す課題への気づきと考えれば悪くはないのですが、これが度を越してしまいますと、環境要因の多くが脅威に感じられ、結果的に人生に対して守りの姿勢が強くなってしまうというマイナス点があります。
 このことは大変大事なポイントです。何から何まで強気に機会と見なせとは言いませんが、攻めの姿勢を失ってしまってはキャリア・アップは遠のいてしまいます。
 一通り自己分析、環境分析を行い、これは自分にとって脅威だと認識した事柄については、一度は防衛的な対応策を考えてみてください。そして次に敢えてそれを機会だと見なしたら何か対応策が変わるかどうか検証してみてください。その上で、攻めと守りのどちらの対応が自分にとって大切かということを考えることが大切です。

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