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キャリアデザイン発想法(生き方ルールブック)

6これからの人生の課題の確認

6.2 時間軸で考える(短期課題と中長期課題)

私たちはとかく自分の課題を考えるときに、自分が取り組むべきテーマや、課題実行に関する時間の問題や、課題の優先順位等の要素を考えずに、単に箇条書き的に列挙して、自分は何をしなければならないかと考えがちです。これでは課題を網羅的に列挙することは出来ますが、自分の課題に関して正しい認識を得ることは出来ません。

課題には当然、幾つかにくくれるまとまりがあるでしょうし(テーマ)、いつ着手すべきか、いつまでに終わらせるべきかといった時間軸に関する問題もあります。また課題相互の関連性もあるでしょうし、それらを総合的に分析、判断して、課題の優先順位を明確にすることは大変重要なことです。このような分析、判断が自分の課題に対する正しい認識を形成するのです。

(1)緊急度の高い「短期課題」

私たちは毎日さまざまな課題の達成に取り組んでいます。それらは仕事上の課題だけでなく、生活上の課題、人間関係上の課題、自己啓発に関する課題等々、数え切れないくらいです。しかも1つの課題が達成されても次から次に新しい課題が現れます。

こうして私たちの人生はへたをすると課題達成との追いかけっこになってしまいます。そうなると箇条書き的に列挙した課題の量に気持ちが負けてしまい、それらを冷静に分析したり分類したりすることができなくなり、課題に押しつぶされてしまいます。あるいは頭が混乱してしまいます。

ところが言うまでもなく自分を押しつぶしそうなこれらの課題は、大別すると向こう1年くらいまでに着手、達成すべき短期課題と、もう少し息の長い中長期課題に区分することが出来ます。そして前者は相対的に緊急度の高い課題、後者は相対的に重要度の高い課題である場合が多いものです。

そこでまず自分にとって相対的に緊急度が高い短期課題を抜き出して見ましょう(できたら緊急度の順位をつけてみて下さい)。そして、まずここしばらくは何に自分のエネルギーを集中させるべき課題か、これを明確にしましょう。これが今日からすぐにでも取り組むべき短期課題です。これを明確化するだけでずいぶん頭の中がスッキリするはずです。つまり「課題」として一くくりにしたまま放置するのではなく、課題を時間軸で分類してみるのです。

ここで大切なことは、当然、自分の課題達成のために使える時間には制約がありますから、緊急度の高い幾つかの課題達成に取り組むと決めたら、その他の課題は忘れましょう。それができないと、結局、何もかも全ての課題達成に同じようなエネルギーを注がなければならないことになってしまい、元の木阿弥です。

(2)将来への布石としての「今日からの課題」

次に自分とって重要度の高い将来のための中長期課題も整理してみましょう(これも重要度の順位をつけるとよいでしょう)。そしてこれらの重要度の高い課題に関しては、その課題達成にどれだけの時間がかかるかを見積もる必要があります。3年くらいあれば達成できるのか、10年近くかかるのか、おおよその見積もりで十分です。

その上で、達成までの時間の長さから逆算して、今日、明日からでも早速着手しないと間に合わないものを抜き出します。そして、これらは先に抜き出した緊急度の高い短期課題と同列に扱うのです。これが将来への布石としての「今日からの課題」です。

これで今日から向こう1年くらいの比較的短い時間の中で、自分は何に集中すべきかが整理できたはずです。そして、このような分析、分類を時々やることによって、いつでも当面、集中すべき課題を明確化することができます。このような、自分が集中すべき課題の中に、短期の課題と、将来のための中長期の課題が、どちらも「今日からの課題」としてミックスされることが重要なのです。

そして、もう少し遠い課題は、どんなに重要度が高い課題でも、しばらく放置しておきましょう。というのは、時間が経過するとともに、環境も変わりますし、自分自身も変化します。今からあまりそれらに気を使う必要はありません。遠い将来の課題は、それらを重要度の観点から中長期課題として整理しておくことが大切で、それが「今日からの課題」と認識されるまでは、まだ自分が取り組むべき課題ではないと考えることも必要です。

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