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キャリアデザイン発想法(生き方ルールブック)

1キャリアを考える目線

1.1 人生のオーナー経営者

今回からおよそ40回にわたり、皆さんのこれからのキャリアを考える時の考え方や着眼点について、できるだけ具体的に解説したいと思います。

まず最初のテーマは「キャリアを考える目線」ということで、日頃何気なく使っている「キャリア」という言葉について、それがどのような問題意識で見るかによって、異なって見えるということを説明したいと思います。その第1回が「人生のオーナー経営者」という目線です。

(1)人生と「マネジメント」

以前、私が「キャリアプラン」を考えるための研修カリキュラムを開発している時に、その概要をある大学の先生に見ていただいたところ、それが企業の経営戦略や経営計画を考える方法に非常に似ているという指摘を受けたことがありました。

当時の私は経営戦略も経営計画もまったくの門外漢だったので、この指摘に大変興味を惹かれました。そして、それがきっかけとなって、企業の戦略経営について勉強を始めたわけですが、勉強を始めた当初は戦略経営のマネジメントシステムの緻密さに愕然とするばかりでした。

経営理念や企業ビジョンを作りこむための方法、内外の環境を分析する方法、経営戦略を作る方法、経営計画を作る方法、どれをとっても考え方の枠組みがしっかりしていて、方法論も的確でした。

しかし、勉強が進むにつれてふと考えたことは、さまざまな職務を通じてこのようなすばらしい経営システムにたずさわっているはずのビジネスマンが、必ずしも自分のキャリアマネジメントを戦略的に行ってはいないということでした。

こんなふうに考えたのは、私がキャリアプラン作成研修で接している受講者は、自分のキャリアに対して非常に受身的で、能動的に自分のキャリアをマネジメントする発想をあまり持っていないという印象を持っていたからです。
彼らは、仕事は仕事、自分のキャリアは企業経営とは別物で、企業経営の発想やシステムは自分とは関係ないと考えているのではないかと思いました。しかし私はこの考えは間違っていると思います。

企業も個人も将来に対する夢を持ち、同時に環境変化に対応しながら変化、成長を遂げていくことにおいては、まったく同じ生命体ではないかということです。人間個人は、もっと企業経営の中からマネジメントに関する優れた考え方、優れた方法論を学ぶ必要があるだろうと考えたのです。

(2)自分の人生を生きる

また一方でこんなこともありました。ある会社のキャリアプラン作成研修で、自分の将来ビジョンを作成するセッションになったとき、1人の受講者がこんな発言をしたのです。「自分のキャリアは会社からの異動命令によってどうなるか分からない。昇進や配属だって決して自分の思うとおりにはならない。だから自分の将来のイメージを描けと言われても、自分としては描きようがない。いっそのこと会社に自分をどうしたいのか聞いてくれたら、それをキャリアビジョンにするほうがよほど現実的だ」というような趣旨の発言でした。

確かに現実は彼の言う通りかもしれません。しかし、このような考え方は、自分の人生をまるごと会社に預けてしまうことになり、自分の主体的な生き方はまったく影をひそめてしまいます。これでは誰の人生なのか分かりません。

(1)と(2)のことをよく考えると、冒頭の「人生のオーナー経営者」の意味合いが少し分かるのではないでしょうか。

まず人生はマネジメントできるということ。またマネジメントには手法があるということ。このマネジメント手法を的確に用いることによって、そうしないよりも充実した、納得のいく人生を生きることができるということです。

さらに、人生をマネジメントするのは他ならない自分自身だということです。自分の人生は自分しか生きられません。自分が人生をオーナー経営者のように主体的にマネジメントしていくという見方をまず理解してください。

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